あたりめかじり。

色んな事をぐちゃっと。

残穢を見た。

ホラー映画が好きだ。

しかしグロテスクは苦手だ。

スーーッと、部屋の空気が重く感じるような

しんしんとした恐怖に包まれる

そんなホラー映画が好きだ。

 

 

だから私は「残穢」を見た。

 

注意!以下、ネタバレあり

 

 

ゆっくりと、淡々と、主演の竹内結子

語り始める。聞きやすく、入り込みやすい。

 

 

主人公の〝私〟の元に手紙が届く。

ホラー作家をしている〝私〟のもとには

様々な恐怖体験談を綴った手紙が届く、

その内の一通に引っ掛かりを感じると

数年前に送られてきた手紙に別の名前だが

同じ住所のものがあることに気づいたーー。

 

というはじまりかたで、

要約すると土地に残る〝穢れ〟によるもの

という話になるのだが

この淡々と進んでいくのが本当に怖い。

 

劇中にとあるセリフが出てくるが、これが

とても印象に残った。

「別々に聞いた別の話のはずなのにどこか

似ている。詳しく調べると繋がっていた、

根を辿ると元は同じ・・・こういうのは

業が深い、って言うんです。

いわゆるヤバい話。」

 

ふと思い出しゾクッとくるものがある。

書いている今も少しヒヤリとする。

これぞ日本のホラー映画だ。

叫んで逃げたり、痛々しい描写もない。

雪のように静かに降り積もる恐怖だけ。

 

ひとりでひっそり、見るのがおすすめだ。

シン・ゴジラを見た。

 

かの有名な庵野秀明監督による怪獣映画

シン・ゴジラ」を見ようと思ったきっかけは

テレビでハリウッド版がやるという

情報を目にした時だった。

 

注意!以下、ネタバレあり

 

 

これまで他のゴジラ映画を見たことがなく

ただなんとなくそういった怪獣の存在、

という漠然とした認識だった為

初めてこの映画で姿形を見た時は衝撃だった。

 

 

この映画は個人的にとても良作で

鬼気迫る音楽、魅力的な登場人物、迫真ある

戦闘シーン・・・私は一気に引き込まれた。

 

キャッチコピーである

「現実(ニッポン)  VS   虚構(ゴジラ)」

の通り様々な立場のトップがゴジラという突如

現れた巨大不明生物に対してどういった対処を

していくのか、そこが見所だと思う。

 

興奮するほどキャストが豪華かつ沢山いる上に

内閣総理大臣内閣官房長官防衛大臣など

日本のトップ達が専門用語を早口で淡々と

会議するというシーンは圧巻というに尽きる。

よくまあこんなに長く難しい台詞を・・・と

感心してしまうほどだ。

 

冒頭で海底事故が起こった時にSNSで市民の

情報をいち早く取り入れ、未確認生命体がいる

かもしれないと主役の長谷川博己演じる内閣

官房副長官矢口蘭堂は可能性を示唆し

議会で提言する。最初は単なる海底事故だと

考えられていて、その線で纏まっていくなか

はっきりと自分の意見をぶつけていく矢口は

とても素敵だった。

 

 

海底から尻尾を現すとてつもなく大きな何か。

対策に追われる官僚達。矢口を事務局長とした

巨大不明生物特設災害対策本部

通称   巨災対  。ここに集う頭のキレるはみ出し

ものの精鋭達が繰り広げる掛け合いが

たまらなく好きだ・・・!

 

そしてド迫力の戦闘シーン。

素晴らしかった・・・自衛隊が好きな人はそこ

だけで楽しめると思う、そのくらい色々な

戦闘機が出てくる。そしてきちんとわかるよう

戦闘機の名前の字幕もついている。

無人在来線搭載爆弾、この文字でときめく方は

見るべき。新幹線や在来線が爆弾乗せて

突っ込んでいきます。格好いい・・・。

 

 

米国から大統領特使が秘密裏に来日し、

石原さとみ演じるカヨコ・アン・パタースン

特使がゴジラに関する情報を持ってくる。

それは太古から生き残っていた深海海洋生物で

あること、深海に廃棄された放射能汚染物に

適応進化した生物であること、その生物を

研究しており、GODZILLA(呉爾羅)と名付けた

学者が行方不明であること。そしてその

学者が残した謎の暗号化資料を矢口に渡す。

巨災対と米国大統領特使が手を組み

ヤシオリ作戦というプランを立てゴジラ

立ち向かっていく。

 

 

グロテスクなシーンはなく、直接的な死の

シーンが無いため全年齢対象。とはいえ議会

でのシーンなどは完全に大人が楽しむ向けだ。

私は完全に巨災対のファンになってしまった。

特に市川実日子演じる尾頭ヒロミは注目して

見て欲しい。

 

 

シン・ゴジラは良いぞ。

シェイプ・オブ・ウォーターを見た。

夏休みの昼下がり、最低限のやる事を終えて

ダラダラとしながら以前から気になっていた映画を鑑賞した。

見終わり、高ぶった気持ちのまま初めて

文という形で書いたので

滅茶苦茶で支離滅裂だが綴る。

 

 

 

 

 

注意!以下、軽くネタバレあり。

 

窓の外から広がる青い空を見て、

シェイプ・オブ・ウォーター」を

見ようと思った。

 

 

 

予告やあらすじなどに

ダークファンタジーロマンスと書かれていて

 

主役のイライザが声の出せぬ中年女性

いう所に意外性を、

相手が未確認生命体で俗に言う半魚人

という所に魅力性を感じ、

 

後で見るリストに入っていた映画の

再生ボタンを押した。

 

いそいそと準備し  見始めたのだが、

イヤフォンをして大正解。

官能的な表現が多く、色気の大洪水。

身体をあらわにし自慰行為をするシーンが

冒頭からあり初っ端からか・・・

と思ったものの。

 

 

 

彼が出てきてからは囚われるように

見てしまいました。

 

 

しっかりとした凛々しい身体

くりっとした瞳、種特有の瞬き。

人によってはちょっと・・・という方も

いると思う。しかし私には神秘的で美しい

印象が大きかった。

 

 

そんな彼に出会い、紡ぐ音の無い逢瀬を

重ねる事にお互いが惹かれていき、

彼女も羽化してゆく。

 

 

イライザと彼のセックスを匂わせるシーン

もあるが、いやらしさはなく綺麗だった。

彼の前で服を脱いでいく所作や

身体を描く曲線の美しさ。

自分の意思を通そうと強く射抜く瞳。

 

落ち着いた色ばかり纏っていた彼女が

赤い色を花の如く挿していく、、、

 

ラブファンタジーではなく

ダークファンタジーロマンスって

こういうことか、と。

 

 

そして

悪役のストリックランドがまた凄い。

ヒエッ・・・という声を出してしまう。

自分の指を引きちぎるシーンはもう

まさに迫真。怖かった・・・。

そしてただ怖いだけではなくちゃんと

悪役として意味もあるんだなと私は感じた。

 

 

痛い描写は得意ではないので省くが

   割と血は出る。痛い。

 

 

 

様々な差別や性別に対する問題などが散りばめ

られていて  きっと素敵だった、とか

綺麗だった、だけの感想は褒められたものでは

無いだろう。しかしあえて書かないでおく。

結末について私個人の主観

としてはハッピーエンドだ、とだけ。

 

 

ティール〟と呼ばれる青緑色に混ざる

鮮やかな赤がとても幻想的で

抱き合う二人が 悠久の愛に満ちている

そんな映画でした。